親知らずのスペシャリストとして
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「予防歯科への想い」等 是非とも
患者様へご覧いただきたいコラム


当歯科医院 副院長は数多くの
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こちらはコラム記事になります。
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【歯科治療系】親知らずを抜く時にあえて歯の根を残す場合とは?

名古屋市千種区にて できるだけ痛みを抑えた歯科治療を行っている阿部歯科の副院長阿部利晴です。本日も歯科治療に関し、皆様のお役に立つ専門情報をお知らせします。
今回の記事は「親知らずの抜歯」に関する内容です。

親知らずの抜歯といえば…「抜くのが大変」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
下の親知らずを抜く場合、歯が横に寝ていて歯茎に埋まっているようなケースでは、歯茎の一部を切ったり、骨を削る、または歯そのものをバラバラに分割し抜く場合もあります。

そして、親知らずを抜く場合に わざと根の先端を残して根の一部は抜かないケースもあることをご存知でしょうか?

【記事の追記・更新】2019年4月25日、2024年12月10日

 

上の親知らずで、歯の根を残す場合とは?

上の親知らずの場合、基本的に歯の根の一部を残すことは通常ありません。

しかしながら、時々 歯の根の先端が大きく曲がっており、抜く時に歯の根の先端が折れるケースがあります。この時に歯の根の先端に感染が無く、且つ 根の先端が上顎にある上顎洞という空間に非常に近い場合は、それ以上抜くことを追求しないケースもあります。

 

これは残された歯の根の先端を抜こうと器具に力を入れた際、残された根の先端を上顎洞に押し込んでしまう可能性があるからです。
通常、感染の無い歯の根の先端が骨内に残されると時間の経過とともに、歯の根が骨と結合して骨の代謝の影響で吸収されていきます。
このように、残された歯の根の先端を抜こうとする方がリスクが高くなる場合はあえて感染ない歯の根を残し、自然に吸収されるのを待つ場合があります。

 

下の親知らずで、歯の根を残す場合とは?

上の親知らずと同様、歯の根の形態の問題により「折れてしまった根の先端を残す場合」と「わざと歯の根と歯の頭の部分を分割し、歯の根を残す場合」があります。

 

歯の根の形態が問題で折れた歯の根の先端を残すケースがあるのは、歯の根が感染をしておらず、且つ 根の先端が顎の中を通る下歯槽神経の通る下歯槽管という空間に非常に近接している場合となります(※親知らずなどの抜歯が難しくなる要素)。

この時に残された歯の根を抜こうと力を込めてしまうと、根の先端を下歯槽管に押し込んでしまい下歯槽神経を傷つけるリスクがあります。このような危険性を考慮した上で、敢えて抜かずに自然に吸収されるのを待つ場合もあります。

 

また、こちらとは別に歯の頭と根を分割して根の部分だけを残す場合もあります

これはコロネクトミーという方法で、親知らずの根の先端が下歯槽管に元々突き抜けていたり、歯の根がガッチリと下歯槽神経を抱え込んでしまっている場合に行われます。

親知らずを抜く前の段階で、既に親知らずの根の部分を抜くことによって、物理的に下歯槽神経を傷つけてしまうリスクが予想される時、あえて歯の頭の部分だけを抜き、根の部分は残し下歯槽神経へダメージを与えないようにします。

根だけを残し、暫くすると残された歯の根が段々と移動し、数か月から数年後には下歯槽神経から離れてくる場合もあります。その時に改めて残した歯の根を抜くようにする症例もあります。

厳密には「歯の根を残し、骨の中に埋もれさせて歯根を抜歯しない方法」をコロネクトミーと呼び、抜歯を行う場合は2回法抜歯と区別をします。

コロネクトミー.jpg

 

千種区で親知らずの歯科治療の事ならご相談ください

当院ではこれまでに数多くの親知らずの治療を行ってまいりました。今回、詳しくご紹介をしたような特殊な症例の歯科治療も一度ご相談下さい。

一般的な虫歯治療や歯周病治療は勿論、親知らずの治療もできるだけ患者様に痛みのないように、お身体に負担のないよう 治療計画を立案の上、行っております。親知らずでお悩みでしたら、お気軽にご連絡下さい。

親切丁寧に患者様のお話をヒアリングの上、適切な歯科治療についてを検討・ご説明します。

【本記事の執筆者】
名古屋市千種区の阿部歯科 副院長:阿部利晴(あべ としはる)

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患者様の心に寄り添う歯科治療を行う」をモットーに日々、より良い歯科治療の提供に努めています。
常に新たな治療技術そして知識を取り入れ、患者様により快適に、より安心して治療を受けていただけますよう、様々な取り組みを行っております。

歯やお口のことなら、何でもお気軽にお尋ねください。お一人一人の患者様のお役に立てるのが私の喜びです。

≪副院長 これまでの主な経歴について≫

1980年: 名古屋市千種区生まれ歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ
2005年: 愛知学院大学歯学部 卒業
2005年: 豊川市民病院 歯科口腔外科 臨床研修医
2006年: 愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座入局
2010年: 愛知学院大学大学院 歯学研究科修了 総代
2010年: 愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座 非常勤助教
2010年: 名古屋大学医学部附属病院 麻酔科 医員
2011年: アメリカ ペンシルベニア大学歯学部 勤務
2014年: アメリカ ペンシルベニア大学歯学部 講師
2014年: アメリカ 国立衛生研究所 国立歯科・頭蓋顔面研究所 非常勤連邦職員
2015年: 阿部歯科 副院長

≪副院長 任命状について≫

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