名古屋市千種区にて長年、質の高い歯科医療をご提供している阿部歯科 副院長です。
食事の後に口腔内/歯を磨く事はとても大切な事だと認識されている患者さんは多いです。
ですが、何かの理由によって食事をした後に歯を磨かずに寝てしまう事もたまにはあるのではないでしょうか。
そこで食後に歯を磨かずに寝てしまった場合、どういったマイナス影響が出るのか?口の中で何が起きているのか?を詳しく解説いたします。
本記事をご覧いただき、就寝前のブラッシングの大切さを知っていただき、ご自宅でしっかりと日々の歯みがきを行っていただければ幸いです。
そうすることで、定期的な歯科医院での治療回数も減らすことができると思います。
記事の更新日:2021年6月15日19時半
食べ物のカスは細菌の栄養源になってしまう
多くの患者さんが感じるように、食べ物の残りカスが口の中に残っている状態だと、それ自体が栄養源となり、口腔内の細菌が増殖する要因となります。
食べ物に含まれるデンプンは唾液に含まれるアミラーゼによって、糖へと変換されます。
糖は虫歯の原因菌であるミュータンス菌により代謝され、酸を出す事で歯を溶かすといった状態になってしまいます。
もちろん、糖そのものが食べ物に含まれていて口の中に残っている場合も同様です。
細菌は色々な物を栄養源とする事ができるため、口腔内に食べ物が残っている事自体、様々な細菌の増殖を助けてしまいます。
大学病院等の実験室で特定の細菌培養をする際、V8野菜ジュースを成分に入れる事もあるぐらいなので、いかに食べ物自体が細菌の栄養源になるのかがよく分かります。
就寝中は唾液分泌が減り、虫歯リスクが高まる!
寝ている際に、口の中に出てくる唾液の量は減ります。
朝起きて、口の中がやや乾いてるような感じを受ける人もいるかと思いますが、これは就寝中の唾液の分泌量が減っている事が大きく影響しています。
唾液には歯や口腔粘膜の表面を洗い流す作用の他、酸を緩衝する機能があります。
そのため、唾液の分泌量が多ければ、酸の緩衝能が上がり、酸で溶かされる虫歯にある程度対抗する能力があります。しかし、就寝中には唾液の分泌量が減るため、起きている時よりも酸の緩衝能が下がっていると言えます。
このような事象から起きている時、食後に歯を磨かない状態よりも寝る時に食後の歯磨きをしない方がずっと虫歯へなりやすくなるのです。
虫歯に限らず口腔内の細菌が増殖する事自体、歯周病を悪化させたり、歯周病の悪化により歯茎から出血をしやすくさせます。その出血した血を栄養源として、歯周病関連の細菌が増殖してしまうといった悪循環に陥ってしまいます。
いかがでしたでしょうか?食後の歯磨きをせず、就寝する事は想像以上に虫歯・歯周病に対し悪影響を及ぼすのです。
ですが、就寝前の歯磨きをしっかりと念入りに行うと高い予防効果があります。
食べ物の残りカスが少なければ少ないほど、効果が上がるため、歯ブラシによるブラッシングだけでなく、デンタルフロスといったケア用品も併用しシッカリと綺麗に歯の掃除をできるようにしましょう。
千種区の阿部歯科では正しい歯みがきのレクチャーも行っています
本日の記事でご紹介したように、就寝前のブラッシングそして正しいブラッシングは虫歯予防にも歯周病予防にも重要なため、当院でも力を入れています。
専門の歯科医の他、歯科衛生士も患者さんへのブラッシング指導を行っております。
日々の適切なブラッシング方法を覚え、毎日それを続けることで長く快適な食生活をおくることができます。千種区の阿部歯科では虫歯治療・歯周病治療と共に、今後の予防に効果的なPMTCも行っています。お気軽に口腔ケアについてお尋ねください!
【記事の執筆者】
名古屋市千種区の阿部歯科 副院長:阿部利晴(あべ としはる)
「患者様の心に寄り添う歯科治療を行う」をモットーに日々、より良い歯科治療の提供に努めています。常に新たな治療技術そして知識を取り入れ、患者様により快適に、より安心して治療を受けていただけますよう、様々な取り組みを行っております。
歯やお口のことなら、何でもお気軽にお尋ねください。お一人一人の患者様のお役に立てるのが私の喜びです。
≪副院長 これまでの主な経歴について≫
1980年:名古屋市千種区生まれ歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ
≪副院長 任命状について≫
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