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こちらはコラム記事になります。
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【歯科治療系】歯の神経治療 回数はどう決まるか?

阿部歯科の副院長/歯科医師の阿部利晴です。

歯科医院にて、一般的によく行われる歯科治療の中に歯の神経治療があります。

阿部歯科でも千種区を中心に多くの患者さんが来院していますが、痛みがあって来たら歯の神経が感染しており歯の根の治療をしないといけないという患者さんもしばしばいます。

そこで、今回は歯の神経の治療にかかる治療回数に関するお話をします。
こちらは専門に歯科治療を行っているドクター以外、あまり知られていない内容かと思います。

【記事の更新日】2020年11月17日13:00

 

根管内治療器具.jpg

歯の神経治療の基本的な流れ

歯の神経の治療というのは、

虫歯が歯の神経のある位置まで到達してしまって神経が細菌に感染していたり、

感染した神経がそのまま歯の根の先まで広がり、歯の埋まっている骨の中で膿を作ってしまった場合、行う歯科治療です。

 

歯がとても痛くなって、このような歯科治療が必要となった経験のある方は

「歯の神経を取るための治療

歯の根のための治療

「歯の根の先端にできた膿をなくすための治療

などと説明され、治療を受けた方もいるかもしれません。

 

どの場合も基本的な治療方法は、歯の中の生きている神経もしくは感染した神経を取り除いて

神経を取った後の歯の中の汚れを針状のヤスリのようなもので、感染した歯質を削り落としつつ消毒薬で消毒をする、という流れになります。

 

ではその治療回数はどう決定されるのか?

歯の根の治療にかかる治療回数や治療にかかる時間は

・歯自体の健康な部分がどれだけ残っているのか

・歯の中の細菌感染の程度、歯の部位、歯の神経の入っている空間の広さ

・歯の根の形

・患者さん本人の治癒力

などにより実は様々です。
 

同じ患者さんでも「前歯と奥歯の治療」や「歯の根の先に膿ができているのかどうか」で

歯科治療にかかる回数や時間が大きく変わってくるくらいです。

 

治療自体は、歯の中の感染物質を取り除いて消毒し、歯の神経が元々あった空間に樹脂状の薬などを詰めるために薬が届くように物理的に空間を広げます。

そして膿や汚れが歯の中に出てこなくなった事を確認し、歯の中に薬を詰めるという流れが一般的です。

 

歯の神経の治療回数や治療にかかる時間は

・歯の中の感染物質を取り除く

・歯の中の空間を広げる

・膿や汚れが出てこない事を確認する

という部分に大きく影響を受けます。

 

歯の根の治療回数が多くなる要因

1つの歯の根の数は歯の種類により1〜3本、もしくは4本以上と様々です。

歯の根の数が1本の歯と、歯の根の数が3本の歯では、単純計算で3倍の治療回数の違いが出てきます。

 

一般的には奥歯になれば、なるほど歯の根の数は増えていきます

さらに歯の根の先に膿を作っているかどうか?でも、歯の中の細菌感染の程度や歯の中の汚れ具合によっても変わってきます。

歯の根の先端に膿を作っている場合の方が、歯の根の先端に膿を作っていない場合よりも治療回数が伸びやすくなります。

 

歯の中の空間を広げるという処置でも、年齢が高いほど歯の中の空間が硬い物質で詰まっている傾向があり、

空間を広げるための治療回数がかかってきます
 

特に歯の根の中の空間が細くなっている場合、空間を広げるために時間を要し、歯の根がカーブしている場合もあるため、
カーブしていればその分、空間を広げにくく治療回数や時間が増えます。
 

【まとめ】歯内治療の回数が決まる要因

虫歯の進行.jpg

歯科治療回数は

奥歯の方が前歯よりも

・歯の根の先端に膿を作っている場合の方が作っていない場合よりも

年齢が高い方が低い方よりも

治療回数が増えます。

 

そのため、

前歯で神経の一部が虫歯で感染しているものの、歯の根の先は膿を作っていない若年者」と

奥歯で歯の根の先端に膿を作ってしまった年齢の高い方」では、その治療回数は全く違います。

 

歯科治療に関し、このような事情があるため、「何回で終わる」というような予想はし辛く、「感染がなくなって、歯の中の空間が広げ終わったら終わる」となりますため、

初期治療の段階で治療回数を完全に決定するのは難しい場合があります。

 

痛みを感じなくなっても、まだ歯の中に汚れが残っていたり、物理的に空間を広げ終わってない事もあるので、

それが終了するまで治療が必要となってきます。

 

歯の神経治療は患者さんの痛みが取れてしまえば、どうしてまだ治療を続けるのか分かり辛い部分もありますが、

本来は、歯の根の細い空間へ薬を物理的に到達させるため広げる処置と、歯の中の汚れがなくなった事を確認する必要があります。

患者さん本人はどうしても痛み自体がなくなってしまえば「治療は終わりなのかな?」と思われるかもしれませんが

汚れを取りきって薬を埋められるようにするまでが本当の歯科治療となるわけです。

 

この治療にかかる回数は本当に千差万別で、歯の神経治療は根気強く続けていかないといけません。

歯の神経治療は細かい作業が続く上、治療の終わりが予測し辛いケースもあります。

番は歯の神経治療が必要となる前に虫歯治療をしたり、治療が必要無いよう口の中を清潔に保つ事が一番良いでしょう。

 

特に、虫歯がそのまま歯の根の方まで進み、歯の根も虫歯で黒くなってしまったものは「根管内カリエス」と言って、

歯の根の中まで強固に細菌感染が起きています。さらに治療回数が増えたり、歯を残す事自体が難しい場合も少なくありません。
 

日頃からいかに虫歯を進行させないかという事が大切になってきます。

 

千種区の阿部歯科では、患者様へのご説明に注力しています

阿部歯科では予防歯科治療へ力を入れているため、来院している患者さんには定期的な口腔内の清掃をおすすめしています。
症状が悪化する前に予防するのが効果的なため、念入りな清掃をおすすめしていますが。それでもお口にトラブルがあった際は、やはり歯科医院での専門的な歯科治療が必要となってきます。

そして、歯科ち治療を進める際は「現在、口腔内がどういった状態なのか」「今後どういった治療が必要なのか?」「それによってどのような計画で改善されていくのか」についてを分かりやすく丁寧に説明しています。特に歯の神経治療は上記で述べたように、個人個人や症状によって治療回数が大きく変わるため、その段階で分かっている内容をしっかりと患者さんへ説明することが大切であると考えます。

 

【記事の執筆者】
阿部歯科副院長:阿部利晴(あべ としはる)

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患者様の心に寄り添う歯科治療を行う」をモットーに日々、より良い歯科治療の提供に努めています。常に新たな治療技術そして知識を取り入れ、患者様により快適に、より安心して治療を受けていただけますよう、様々な取り組みを行っております。

歯やお口のことなら、何でもお気軽にお尋ねください。お一人一人の患者様のお役に立てるのが私の喜びです。
 

≪副院長 これまでの主な経歴について≫

1980年:名古屋市千種区生まれ歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ

2005年:愛知学院大学歯学部 卒業
2005年:豊川市民病院 歯科口腔外科 臨床研修医
2006年:愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座入局
2010年:愛知学院大学大学院 歯学研究科修了 総代
2010年:愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座 非常勤助教
2010年:名古屋大学医学部附属病院 麻酔科 医員
2011年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部 勤務
2014年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部 講師
2014年:アメリカ 国立衛生研究所 国立歯科・頭蓋顔面研究所 非常勤連邦職員
2015年:阿部歯科 副院長
 

≪副院長 任命状について≫

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