いびきと歯科というとあまり関係ないように思われる方もいるかもしれませんが、実は歯科で治療をしていていびきの原因が分かることもあります。
いびきとは
いびきは呼吸をしている時に空気が通る通り道の組織が空気の動きによって振動されて「ゴゴゴ」という音がしています。この振動がする時に空気の通り道である咽頭が狭くなることで音が出ています。つまりいびきをしている時には普段起きている時よりも空気の通りが悪くなっているとも言えます。そのため、さらにこの状態が悪くなって睡眠時に空気の通りが塞がってしまった場合は呼吸ができずに睡眠時無呼吸症候群という事になります。
なぜいびきをかくのか
上で書いたように何かしらの理由で空気の通り道である咽頭が狭まる事によっていびきをかくのですが例えば風邪をひいてしまい鼻と喉が炎症によって腫れた場合も腫れた分空気の通り道が狭くなりいびきをかく原因にもなります。そのような一時的な理由の他に常にいびきをかく事の原因になる理由もあります。それは扁桃腺の肥大や舌が大きい事や顎が小さい事などが挙げられます。どれも空気の通り道となる咽頭の空間(咽頭腔)が狭められるのですが、アデノイドとも呼ばれる扁桃腺の肥大は口呼吸の原因にもなります。咽頭が狭められる事で鼻での呼吸がし辛く口で慢性的に呼吸をしてしまいます。そのような方は上下の前歯が外側に出やすくなる傾向が高く歯科でアデノイドを発見される事もしばしばあり、同時にいびきの原因を発見する事にもなります。このような扁桃腺の肥大の場合は耳鼻咽喉科での扁桃腺の摘出手術の適応となる事があります。
他の理由として舌が大きい場合も寝ている時に舌が重力に引かれて喉の方に落ちていき、喉の方に落ちた舌の根元によって咽頭が狭められる事でいびきを起こす事があります。このような状態を舌根沈下と言いますが、この舌根沈下によって睡眠時に呼吸ができなくなると睡眠時無呼吸症候群という事になります。
この場合と少し関係があるのが、元々顎が小さい方の場合です。顎が小さいと元々の咽頭腔も小さくなるのでそれほど大きくない舌でも睡眠時の舌根沈下によって咽頭腔が狭められてしまいいびきの原因となる事があります。
これらの扁桃腺の肥大のや舌の巨大化、顎が小さいといった状況は歯科治療の際に発見される事もあるのでいびきにはこのようなところで歯科と関わりが出てくる事があります。
いびきと言っても理由は様々ですが一時的な風邪の他にも元々の別の理由もあるので理由を明らかに知る事が大切なのですね。
—– 千種区池下の歯医者なら審美歯科・歯周病・口腔外科の阿部歯科へ —–