こんにちは、名古屋市千種区の歯医者 阿部歯科副院長です。
歯の痛みというと代表的なものに虫歯があります。
冷たい水を飲んだ時、歯に鋭い痛みを感じることがある患者さんも多いのではないでしょうか?
それは虫歯ではなく、もしかしたら知覚過敏かもしれません。
本日は専門の歯医者が詳しく解説をする「知覚過敏」についての話題です。
記事の更新:2021年5月18日(火)18:00
知覚過敏とはどういった症状か?
虫歯と知覚過敏は別に分けられますが、その痛みを感じるメカニズムは似ています。
大きな違いは、それが「虫歯によってもたらされた痛みなのか」「虫歯とは別の理由で起きたのか」という事です。
そのため、虫歯の場合は例え痛みが治まっても歯科治療を行う必要性がありますが、知覚過敏の場合は痛みが治まっていれば経過観察にて済ませるケース事もあります。
ここが大きな違いがあります。虫歯は痛みを取り除く事ももちろんですが、痛みの原因となった細菌に感染した病巣を取り除くための歯科治療が大きな目的になりますが、知覚過敏の大きな目的は痛みそのものを取り除く事にあります。
虫歯も知覚過敏も歯の構造の内の象牙質という組織が露出し、刺激に対して痛みを感じるようになるのですが、どちらも痛みを感じる原理は同じです。
1番の違いはそれが細菌感染によるものかそうでないのかという点です。
なぜ知覚過敏になるのか?
虫歯では、歯が溶けて象牙質がむき出しになってくるために痛みが出るようになります。
そして、知覚過敏の場合は
日頃の歯ぎしりによって、歯がすり減ってしまった…
歯周病によって歯茎が下がって、歯の根の部分が露出してきた…
歯の硬いエナメル質という部分がかけて、象牙質が露出してきた…
大きく上記のような理由があります。
これらを見てわかるように理由は物理的に象牙質が露出してしまったという点です。
歯周病の場合は、歯周病を起こすのは細菌感染なのですが「歯周病が起き、歯茎が下がった結果、歯の根の部分が露出してきてしまった」というように、実は虫歯の細菌が直接知覚過敏をおこしているわけではありません。
歯のくびれの部分がすり減っている!?
これが知覚過敏をおこしている中で、非常に多い理由の一つです。
何かしらの理由で、歯茎近くの歯のくびれの部分がへこむようにすり減っている状態を楔状欠損と言いますが、この状態だと象牙質が大きく露出しているので、冷水にしみる知覚過敏を起こす可能性があります。
その痛みが強い場合は歯科治療として、これ以上歯を擦りへらせてしまわないように歯磨き指導をしたり、シミ止めの薬を塗ったり、すり減った部分をプラスチックで埋めたりなどの処置をしていきます。
「知覚過敏」といってもその原因には実は色々なものがあります。
第1の目的は痛みを取り除くことですが、その痛みを取り除く方法は原因に合わせ選択していく必要があります。
知覚過敏かな?と思ったら、千種区の阿部歯科へ
阿部歯科では、多くの方が「自分もそうかも…」と思う知覚過敏に関する歯科治療に自信があります。今回詳しく解説させていただいたように実は知覚過敏の要因は複数考えられます。
そのため、患者様の症状をお聞きした上、視診と共にCT撮影を行ったり様々な検査を行い、その要因を探ります。適切な歯科治療には、適切な判断が必要です。
千種区の頼れる歯医者として、これからも歯科治療はもちろん、患者様のお役に立つ歯科情報をお伝えしてまいります。
もちろん、歯科治療に関するご相談も随時お受けしておりますため、是非ご相談くださいませ。
【記事の執筆者】
名古屋市千種区の阿部歯科 副院長:阿部利晴(あべ としはる)
「患者様の心に寄り添う歯科治療を行う」をモットーに日々、より良い歯科治療の提供に努めています。常に新たな治療技術そして知識を取り入れ、患者様により快適に、より安心して治療を受けていただけますよう、様々な取り組みを行っております。
歯やお口のことなら、何でもお気軽にお尋ねください。お一人一人の患者様のお役に立てるのが私の喜びです。
≪副院長 これまでの主な経歴について≫
1980年:名古屋市千種区生まれ歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ
≪副院長 任命状について≫
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