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口腔内乾燥症とは

口腔内乾燥症.jpg

患者さんの中には口が乾くという症状を訴える方がいますが、口が乾くと感じる症状を口腔内乾燥症と言います。

しかし、この口腔内乾燥症ですが口の中の唾液が減少する唾液腺機能障害とは実は少し違った状態にあります。

口腔内乾燥症だけど唾液は出ている

口腔内乾燥症唾液腺機能障害による唾液分泌の減少ですが、実はこの2つは分けて考えられます。

口腔内乾燥症は口が乾く自覚症状を訴える場合に用いられる症状ですが、この際に唾液の分泌量に問題がなくても主観的な自覚症状があれば口腔内乾燥症となります。

唾液は通常では自然に出る場合は1分間におおよそ0.3から0.4ミリリットル、刺激されて出る場合は1分間におおよそ1.5から2ミリリットルほど分泌されると言われています。

唾液の90%ほどの大部分は大唾液腺の耳下腺、顎下腺、舌下線から分泌され、残りは口の中の粘膜に散在する小唾液腺から分泌されています。

唾液分泌量が正常にも関わらず口腔内乾燥症を訴える場合は唾液の漿液性成分と粘液性成分の割合が変わる事などによる性状の変化などによって自覚症状を訴える可能性があると言われます。

しかし、口腔内乾燥症において唾液の分泌量自体が実際に減少する唾液腺機能障害を伴う場合もあります。

唾液量の減少

唾液量が減少する場合に何かの理由がある場合もあります。

唾液の減少は安静時に1分間に0.1ミリリットル以下、刺激時に1分間に0.5から0.7ミリリットル以下だと唾液腺機能障害だと考えられます。

唾液分泌量の減少は年齢があがればあがるほど起きやすくなりますが、他の要因として

・頭頚部悪性腫瘍に対する放射線治療による影響

・シェーグレン症候群

・長期間にわたる気分の落ち込みやストレス

・栄養失調

・多剤服薬の影響

などがある可能性があります。

しかし、これらに対して処置を試みた場合でも口腔内乾燥症という自覚症状は長期にわたって持続する事が多くあります。

そのため、口腔内乾燥症に関しては実際には対処療法として、普段の生活の注意点の指導という事が基本的に行われる事があります。

唾液量の減少を伴う場合の生活注意点

唾液量の減少がある場合は実際に口腔内に様々な症状が現れる事があります。

・舌にヒビ割れが入る

・舌が焼けるように痛い

・虫歯が増える

・入れ歯がつけにくくなる

・口腔内カンジダ症を発症する

・食べ物を飲み込みにくい

などの症状が現れて実際の生活に支障をきたすことがありますが、その際にはやはりこまめに口を潤すという事が大切になります。

日常生活において

・少量に分けて水分をこまめに取る

・アルコールやカフェインを含む飲み物や刺激性の飲み物は避ける

・スパイスや刺激のある味の食べ物は避ける

・部屋の湿度を日中と睡眠時に加湿器であげる

・シュガーレスのアメやガムをかむ

などの口の中を湿潤させるよう日常生活で気を付ける事が基本的な対応となってきます。

実際の場合は口腔内乾燥症の症状を完全に消す事は簡単ではないため、このような日常生活の注意によって対処していくことが多くなります。

 

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参考文献

1) Diagnosis and treatment of xerostomia (dry mouth). Napeñas J.J., et al. Odontology. 2009.

2) Diagnosis and management of xerostomia and hyposalivation. Villa A., et al. Ther. Clin. Risk Manag. 2014.

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