千種区の頼れる歯医者 阿部歯科の副院長です。今日はよく患者さんからご質問いただく歯ブラシについてのお話です。
歯を磨く時にどのような形の歯ブラシを使えばいいのか悩む患者さんは多くいます。
患者さんにあったそれぞれの歯ブラシの硬さや形というのは様々にありますが、歯ブラシの硬さや毛の細さ、形といった要素には様々な歯磨きへの影響が色々とあります。
歯ブラシの様々な種類
現在日本には歯ブラシのモデルがおおよそ450種類以上もあると言われています。色々なメーカーから様々な形の毛先の歯ブラシが出ており、
・昔からある平らな、Flat
・毛先がギザギザになっている、Rippled
・複雑に入り組んだ特殊な形をした、Angled
など、色々な形態の歯ブラシが出ています。
これらの歯ブラシの形でどのような形がいいか悩まれる方も多くいるかもしれませんが、これらの形は歯の表面を均一に磨くのを目的としたり、歯と歯の間を効率的に磨けるようにしたりといったそれぞれの目的別に形が作られています。
平らなFlatタイプの歯ブラシでは歯と歯の間に毛先を入れるのが難しくなる事があるため、ギザギザとなっているRippledタイプの歯ブラシを選ぶようにするといったそれぞれの患者さんの歯磨きの癖や歯並びによって選んでいく必要があります。
千種区にある歯医者の阿部歯科のロゴは歯ブラシの形をしていますが、実はRippledタイプの歯ブラシの形を基にデザインしています。
歯ブラシの毛先の太さや硬さはどれくらい影響するか
歯ブラシの毛先の太さや硬さによる歯磨きの効率というのも実は色々と調べられています。
例えば、毛の太さが0.2mmと0.18mmのものを比べると0.2mmの太さの毛先の方が歯と歯肉の間の汚れをより効率的に落とす事ができるとされます。
さらに毛先の太さを0.13mmから0.28mmの間で比較するとより毛先が太い方がより、歯の表面や歯と歯の間の汚れを落とす事ができるとも言われます。
毛先の硬さに関しては柔らかい毛先よりも普通の硬さの毛先、さらには硬い毛先の方が汚れを落とす効率は上がるものの、知覚過敏といった症状がある場合には硬い毛先だと間違った歯磨きの仕方をすると知覚過敏を増悪してしまう可能性があるという場合もあります。
歯磨きに影響する歯ブラシの要素
歯ブラシの毛先の形や太さや硬さは歯磨きの際の汚れを落とす効率などに影響するものの歯ブラシの毛先の付いているプラスチックのヘッド部分の形はそこまで大きな影響を及ぼさないとも言われます。
しかし、歯ブラシのみの歯磨きによって落ちる口の中の汚れはおおよそ40%から50%ほどと言われており、歯ブラシのみでなくデンタルフロスやマウスウォッシュなども併用して歯磨きをする事が必要になる場合もあります。
推奨される歯ブラシによる歯磨きは1日に少なくとも2回以上、そして1回につき2から3分やさしい力で歯を磨く事がすすめられています。
そしてその際には上下左右それぞれのブロックを30秒から45秒かけて磨くといいとされています。
千種区の歯医者 阿部歯科ではブラッシング指導も行っています!
当院では正しいブラッシングに関する方法やどういった歯ブラシがその患者様にあっているか?のレクチャーも行っています。正しいブラッシング方法を知ることで、日々行う歯みがきがより効果的になります。ご自身の大切な歯を守り、長期的に快適な食生活をおくるためにも、ブラッシングはとても重要です。
参考文献
1) Relationship between the plaque removal efficacy of a manual toothbrush and brushing force. Van der Weijden G. A., et al. J. Clin. Periodontol. 1998.
2) Development and laboratory evaluation of a new toothbrush with a novel brush head design. Beals D., et al. Am. J. Dent. 2000.
3) Tooth brushing for oral prophylaxis. Hayasaki H., et al. Jpn. Dent. Sci. Rev. 2014.